2020年世界の林業展示会情報


気が付くと令和と言う新しい時代の明けた2019年も残りわずかとなりました。

12月に入って「来年の世界の林業展示会の情報はまだですか?」「いつも参考にさせてもらっています」と言うお声をいただいて嬉しく思っています。

さて、2020年の世界の林業展示会の情報です。

2020年も世界各地で林業展示会が開催されます。それだけ林業木材産業は世界の各地で行われているということですね。

その中でも注目の林業展示会は以下の3つではでしょうか?

 

1. KWF-Tagung(ドイツ

 

4年に1度ドイツ国内で開催される世界でも1・2を争う規模の林業関連展示会。

林業機械、道具、製品、器具、安全関連用品の認証機関であるKWFが開催。

25か国以上から500の企業、団体が100haの森林内の会場に出展予定。

展示、デモ、体験、講演会が4日間の開催期間中に行われる。

日時: 2020年7月1日~4日

場所: Schwarzenborn/Hessen

URL: https://tagung2020.kwf-online.de/home-aktuell-english/

前回の様子が動画でご覧いただけます↑

 

2. FOREXPO(フランス)

 

ボルドー近郊で行われる4年に1度の林業関連展示会。

フランスでは同じく4年ごとにブルゴーニュ地方で開催されるEUROFORESTと2つの林業関連展示会が開催。

あまり日本では馴染みのないフランスの林業だが、ボルドーを中心とするヌーベル・アキテーヌ地方は2800万ヘクタールの森林があるフランスで一番の林業地帯。

年間1000万㎥の木材を生産。

主な樹種はモミ、トウヒ、マツ、コナラ、ブナ、ポプラでパルプ、紙料、製材などに利用されている。

製材は日本と似ていて大規模な製材工場はなく小規模の製材工場が多数ある。

個人の所有林が多く、森林所有者の会の活動が活発で森林を管理するための手法を整えて紹介したり、アドバイスをしたりしている。また、森林所有者が所有する森林を管理するための育林業者、素材生産会社の紹介も実施。

日本ではここ最近はオーストリアの伐採搬出の作業システム、バイオマス関連に注目が集まっていたが、森林管理と経営のための考え方について科学に基づいて理論を展開しているフランスにも学ぶところが大いにあるかも知れず注目。

日時: 2020年6月17日~19日

場所: MIMIZAN

URL: https://www.forexpo.fr/en/7-home.html

 

3. DEMO International(カナダ)

 

4年に1度開催されるカナダの林業関連展示会。

今回が14回目。

オタワ近郊の林地内で開催。

カナダの林業地帯が視察出来る絶好のチャンス。

日時: 2020年9月24日~26日

場所: Ottawa/Gatineau

URL:  https://demointernational.com/en/home-page/

 

その他

 

バイオマス関連

Salon Bois Energie (フランス)

 

日時: 2020年1月29日~30日

場所: Nantes

URL: https://www.boisenergie.com/en/

チッパー、バイオマスボイラーなど

毎年開催

 

木材産業、木工関連

EuroBois (フランス

 

日時: 2020年2月4日〜7日

場所: Lyon

URL: https://www.eurobois.net/en

木材製品、木工製品、木工機械、製材機械など

2年ごとに開催

日本の木材製品も新規の販路開拓、販路拡大を狙って今後は海外の木材製品や木工製品の展示会にも目を向けてはどうだろうか?

 

林業・木工・製材機械、林業関連用品

Forst Live(ドイツ)

 

日時: 2020年4月3日~5日

場所: Offenburg

URL: https://www.forst-live.de/en/forst-live-en

46,000㎡の会場に15か国から340の企業と団体が林業機械、木工機械、製材機、林業関連用品を展示

毎年開催

 

International Holzmesse Klagenfurt(オーストリア)

 

日時: 2020年9月2日~5日

場所: Klagenfurt

URL: https://www.kaerntnermessen.at/veranstaltungen/internationale-holzmesse/

48,000㎡の会場に20か国から500の企業と団体が木工機械、製材機械、林業関連用品、狩猟関連用品などを展示

2年ごとに開催

前回の様子 https://media.kaerntnermessen.at/media/holzmesse-2018

 

もう一つ気になっているのがインドで9月開催予定のWoodex Asiaです。毎年開催されています。これから需要が拡大すると思われるインド。地理的にはマレーシア、インドネシアなど一大林業地帯が近隣にありますが、南洋材とは違った日本の木材製品の香りや色目の良さで新規需要の開拓は期待出来ないのでしょうか?

 

さて、行ってみたい世界の林業関連展示会はあったでしょうか?

同じヨーロッパでも国が違えば林業・木材産業に対する考え方も違います。どこか一つを見たからいいのではなくて、色々な国の展示会に足を運んで自分自身で技術、情報を目で見て、耳で聞いて、手に触ってこれからの時代の林業、木材産業のあり方を考えていただければ幸いです。

 

山陽商事株式会社

代表取締役 前田多恵子