タワーヤーダ体験・作業研修のご提案


令和5年度の森林・林業白書によると日本の森林面積は約2,502万haあり(令和4年度時点)、人工林はその内の約40%である約1,009万haを占めています。その人工林は50年生以上が約65%にも達しています。

それに合わせて間伐実績は平成22度の55.6万haから令和4年度の32.9万haまで減少していますが、間伐の利用量は665万㎥から746万㎥に増加しており1ha当りの立木材積量が増えていることがわかります。

木材生産量は平成22年度は1,892万㎥であったのに対し、令和4年度には3,462万㎥と約1,570万㎥増加しています。その内、間伐材は35%を占めていたのに対し、21%まで減少しており皆伐が増えていることがうかがえます。

林業従事者の数は減少傾向が続いており、その傾向は続くものと考えられています。

木材生産量を維持、拡大することは素材丸太生産の今のような状況下を考えれば容易ではなく少ない人数で生産性を維持、上げることが課題です。その課題の解決策の一つとしてタワーヤーダが考えられます。タワーヤーダは架設が半日、撤去が1-2時間で可能です。2‐3人の少人数体制で細目に設置し、集材をスピーディに行うことが出来ます。タワーヤーダの多くは過荷重への警告や安全装置を装備しており安全性にも優れています。

今後、大径化した立木を奥地林や車両系では集材、搬出が困難な急峻な森林から今よりも少ない林内作業員で集材、搬出することが求められる日本の素材丸太生産現場でタワーヤーダによる集材は木材生産量の現状維持、もしくは拡大の可能性も考えられます。

令和5年度の森林・林業白書によるとタワーヤーダの保有台数は平成22年度の頃から150代前後で推移しています。平成20年度以降、各地でヨーロッパのメーカーのタワーヤーダの導入が進みましたが、上の表からはその台数は不明です。

タワーヤーダの稼働状況を見ると他の高性能林業機械に比べて著しく悪く導入したものの使いこなせていないと推察されます。

では、日本におけるタワーヤーダの稼働状況が悪く、抱えている課題とは何のでしょうか?
1.導入前に試用する機会がほとんどないため理解が進まないまま導入に至っている 

2.使い方の学び直し、中古のタワーヤーダの導入時にメンテナンス方法や操作方法を学ぶ場所や機会がない

3.ヨーロッパのメーカーでは導入時に日常的な機械のメンテナンス方法から操作方法についての研修を行っているが、研修を受けた人が退職したり、使用にブランクが出来たりで研修の内容が伝授されていない

4.タワーヤーダ向けの索張りの設計や伐倒が必要であるがその理解が乏しい

5.円安とインフレでヨーロッパのメーカーのタワーヤーダが高額になっている

6.中古のタワーヤーダの市場が形成されていないため流通がない

タワーヤーダ先進国と言われるオーストリアの専門家の指導の下、タワーヤーダの性能や構造を正しく理解し、架設設計、日々のメンテナンス方法を講義と実践を通して学ぶことが上記の課題の解決、解消の一つになるのではと考えます。

そこで弊社ではタワーヤーダ体験・作業研修をご提案します。

「タワーヤーダってどんな機械?」、「自分たちの現場に入れて使えるものなの?」、「以前導入したタワーヤーダがあるけど、導入時に研修を受けた人がやめてしまって操作の仕方がわからない」、「長期間使っていないので使い方がわからなくなってしまった」、「使っているけどわからない点がある」などなどの疑問や不安を解決に導く研修内容です。

タワーヤーダの研修内容

①講義と実習

•タワーヤーダによる集材の計画

•元柱、先柱、中間支柱、アンカーの設置の理論

•架線の縦断測量と計画

•架設における規程と安全の説明

•タワーヤーダと搬器の構造、仕組みについて

②実践研修

•タワーヤーダのシミュレーターを使った実践研修

•タワーヤーダの架設と撤去

•タワーヤーダでの集材に向いた選木の考え方と伐木の理論

•先柱、中間支柱、元柱の設置

•タワーヤーダを使った集材実習

研修参加可能人数  3名~最大6名

研修場所 

オーストリアの場合  ピヒル森林研修所 タワーヤーダのメーカー 

日本の場合  ご指定の場所

研修期間  5日間~7日間

研修費用

参考例 オーストリアで5日間研修を行った場合(こちらは一例です)

参加者が6人の場合の1人当りの費用   航空券含まず 660,000円~

参加者が6人の場合の1人当りの費用   航空券含む  860,000円~

※含まれる費用:研修実習費用、宿泊費(6泊)、食費(朝食6回、昼食5回)、オーストリアでの移動に関わる費用、通訳料、日本人通訳の旅費交通費、宿泊費、食費

※研修費用は参加人数によって変わります。

為替レートが10%以上変動した場合は費用を変動させていただきます。(2024820日 三菱UFJ銀行発表 TTS 1ユーロ=163.25円)

※日本で研修を行う場合  別途お見積りをさせていただきます。

2024タワーヤーダ体験研修(オーストリアで実施)参加者の声

①2時間で架設出来るとは聞いていたが実際にやってみて本当だとわかった

②オーストリアの素材丸太生産現場の働き方がわかり参考になった

③中間支柱について上手く出来なくて困っていた問題が解決した

④タワーヤーダ向けの架線の計画や設計があることがわかった

⑤タワーヤーダの運材能力を生かす伐木方法がわかった

⑥タワーヤーダの操作が出来て楽しかった

⑦日本に帰って早くタワーヤーダを使いたい

案内は下記URLから

https://sanyo-trade.com/files/toweryardertraining202408.pdf

お問い合わせ先 :
山陽商事株式会社 フォレスト・デザイン事業部

岡山県津山市河辺1115‐4

電話 0868‐26‐1036 平日9:00‐17:00

メール st_info@sanyo-trade.co.jp