チェーンソー防護衣料の履き比べ〜フォレスト・リーダー研修より〜

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2017年12月21日チェーンソー防護衣料関連

チェーンソー防護衣料の履き比べ〜フォレスト・リーダー研修より〜

12月18日に奈良でフォレスト・リーダー研修が開催されました。

この研修では講師をされたいせしま森林組合の東班長からの提案でチェーンソー防護衣料のサンプルを各メーカーが提供して研修生に履き比べをしてもらいました。

弊社からはインターフォースト社製のチェーンソー防護パンツ「スーパー・コンフォート」と「エア・フォーストワン」（どちらもclass１）、ジャケット「スーパー・コンフォート」、チェーンソー防護グローブ(class2)とロングストン社の「ウッドマンⅡ」（class2)を数種類のサイズを組み合わせてご提供させていただきました。

研修後に東班長より様子を知らせていただきましたが、自分の身を守るはずの衣料であるにも拘らず、残念ながら自身で選ぶことはほとんどなく会社や組織に支給された商品を着用して「チェーンソー防護衣料」そのものの評価にしてしまっていることがわかりました。

平成27-28年度の休業を4日以上の死傷者数3,180人の内、チェーンソーに起因する事故は約17％を占めています。また、その事故の内で約70％が下肢に集中しています。つまり年間200人近い林業作業者がチェーンソーで下肢の怪我をしていることになります。にも拘わらず、その事故を防止出来る衣料について他人任せの傾向が強い今の状況でいいのだろうかと思います。

一人一人の安全への意識を高めること。。。それが何よりも事故をなくすことにつながるはずです。今回のような現場の人たちの安全意識が高まる生きた研修をこれからも続けていただきたいと思うとともに、このような研修が増えることが事故軽減につながるのではないかと思います。

以下は東班長からの研修に関する様子を知らせていただいた手紙より

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今まで一つの会場で同時に防護衣を比べることのできる機会がなかったことから、参加された研修生からの感想も非常に満足で、有意義な研修であったとの声が沢山ありました。

色々な商品に興味を持ち、実際に履いてみたことのある研修生はやはりほぼ皆無で（これが普通だと思います）、今まで使用したことのある1種類もしくは2種類程度の感想を持ってチェーンソー防護パンツそのものの評価をしていることがわかりました。

現場で働くものにとっては非常に高価であるチェーンソー防護パンツをメーカーの垣根を越えて比べることが出来たことは非常に有意義であったと思います。

それぞれの研修生に話を聞きながら研修を進めましたが、同じ商品でもそれぞれの感覚によって「履きやすい」「履きにくい」と言う真逆の感想をもらうことも非常に多くありました。

たくさんの種類を履き比べ、自分自身に合うものがあるという発見が出来たということは、チェーンソー防護パンツ自体に対する評価を多少なりとも改善できたのではないかと思いました。

インターフォースト社製品におきましては、大変残念ながら現在実際に履いて現場に出ているという研修生はおりませんでした。やはり会社からの支給であれば「選びやすい」有名な会社の商品や関連機関が推奨しやすい国産メーカーの商品が多く、かなりのシェアを占めていました。

インターフォースト社製品はまだ知名度がそれほど高くないとはいえ、実際に履いてみると動きやすい、涼しいなどたくさんの良いポイントがありますので、市場に出回れば評価はすぐについてくると思います。エア・フォーストワンのアップルグリーンのカラーリングは他にはないものですので、そこも差別化に非常に高いポイントだと思います。また、新商品などで新たな宣伝ができるのもいいのではないかと感じました。

今回の研修において、このような形式でチェーンソー防護パンツの紹介を行うことが、非常に有意義で市場からの要望もあると感じましたので、また機会があれば行ってみたいと考えております。